会社の近くの鉄塔横にこんもりと木が生い茂っています
道路にはみ出していて車にぶつかりそうになっています。
「切らなくては!」
この木は実は「桑の木」なのです。
寒い諏訪地方ではどの家にも植えてあった木です
桑の木の葉っぱは大切なお蚕さんのご飯でした!
昔は養蚕が盛んな地域でしたので大切な収入源!
白い蚕の子供が毎日むしゃむしゃと食べるのがこの桑の葉っぱなのです。
沢山食べて「さなぎに」なるときに白い繭を作ります
くるくると糸を吐きまあるく作り上げるそのお仕事は芸術的!
みんなほとんど同じ形と大きさになるのが不思議です。
この「繭」は何になるのかご存じですか?
貴重な「シルク」になるのです!
「繭」をゆでて糸をほどいてその糸で布を織るのです。
気の遠くなるようなすごいお仕事です。
現在日本ではほとんど作られていません。
今その歴史は諏訪湖の向こう側の岡谷市にある博物館で知ることができます。
この桑の木、蚕を飼っている時はまめに枝を切って使用していたのですが、今や使わないのです
なのでほっておくとどんどん成長して大きくなります。
今日は思い切って根元できることにしました。
切り始めた所、ちょうど今は実の季節!
沢山の「桑の実」がたわわに並んでいます!
一つつまんで食べてみると!
ほんのり甘くておいしいのです!
もっと熟していくともっと甘くなるそうです
そういえば「桑の実ジャム」のビンを見たことがあります。
年配の方は学校帰りに「桑の実」をつまんで食べた!
と話してくれます。
生活に密着していた木なのですね!
切られてもまたすぐ枝を伸ばしてきます。
毎年根元で切っているのですが・・・
お蚕さんの食欲に負けないくらい新しい枝を伸ばしていく木なのですね!