新しい土地を見にいらしたお客様
特に都会からいらっしゃると・・・
土地の販売する面積が都会とは違い広いのです
そして上下水道の下水道の無い土地もかなりあるのです
昔なら「汲み取り」と言ってトイレの汚物を保存しておいて定期的に持って行ってもらうスタイルが多かったのです
中には経験されたこともあるかと思いますが「ドボン」という人もいますね
最近ではそれも珍しくなってきて
大抵「浄化槽」というものを設置しています
この「浄化槽」正式には「合併浄化槽」といいます
合併と付くと近所の物を集めてくるの?などとおもったのですが
処理の方法が合併したもののようです
『ここの土地は「合併浄化槽」を設置して下水処理をします』
とお伝えすると「汲み取り」と勘違いをされてしまう方も中にはいらっしゃいます
そしてお客様は「不安」に思うようです
「浄化槽」との初めての出会いです
なんせ知らない物ですので不安に思うのもわかります
「絶対上下水のある物件がいい」とおっしゃる方も中にはいらっしゃいます
そうなると土地を探す条件が狭くなっていくことにつながります
自然豊かな山の麓の土地
下水道の配管をしていくには限界があるのです
そんな中での「浄化槽」は画期的なシステムです
浄化槽は3つの部屋に分かれています
1番目の部屋に家から出る汚水・・・うんちや台所の排水、お風呂の排水など
が入ります。沈殿させたりしてその部屋に住んでいる微生物が有機物を浄化して次の部屋へ流れていきます
2番目の部屋でも同じことをして
3番目の部屋で空気を送り込み空気の好きな微生物が残りの有機物を浄化させてさらにきれいな水になっていきます
そのあと消毒槽を通り外へ放流されるのです
この過程で汚水の汚れの90%以上が除去されるそうなのです
家の横に下水処理場があるような感じです
私も最初はちょっと心配でした
「臭いがするのでは?」
「維持費が高そう」
今では浄化槽があることを忘れて生活しています
維持費も上下水がある家は上水を使った分だけ下水道料金として払うのですが
浄化槽の維持費用とそんなに変わらないので心配はいらなかったです
水を沢山使う家の場合は浄化槽の方が費用が下がるかもしれません
設置費用も補助金が出ますので、各市町村に問い合わせてみると良いと思います
設置場所などの様々な決まりもあるので
しっかり聞いてみることが大切です
親切に教えてくれます
使用開始すると浄化槽の管理会社の方が定期的に点検に来て
微生物が活発にお仕事をしているかチェックしたりしてくれています
2~3年に一度どうしても浄化できない汚泥をバキュームしに来てくれます
家の持ち主はちょっとだけ気を付けて生活をしていけば
このバキュームをする回数を減らすことができます
私は
①泥をなるべくながさない
②油はなるべく流さない→そのために油をふき取って捨てる
③洗剤を石鹸にする→微生物を殺さない
知り合いにこれを全くやっていない家もあります
それでも大丈夫です
ただバキュームの回数は年に1回と多くなっているようです
一番大切なのはあまり気負わない事ですね
心配せずに普通の生活をしていけば問題はないようです
ただし・・・
飲食店をされる方は要注意です
排水の量や油を多く使うなどの内容が一般家庭とは違い多くなります
浄化槽の規模も大きくする必要が出てくることでしょう
「浄化槽」への不安がなくなることで
選べる「土地」の数が変わってきます
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