茅野市で遺跡発掘!出てきたものは?

Posted by on 2021年8月26日

八ヶ岳の麓、茅野市ではあちらこちらで遺跡の発掘がされています

国宝の「縄文のビーナス」や「仮面の女神」などの土偶も出土しているのです

今回は茅野市の小学校「永明小学校」と「永明中学校」の建替えが決まり

建設予定地の「永明中学校」の校庭が遺跡調査の対象地区に入っていたそうで

発掘調査が始まる前のグラウンド

校舎を建てる前に!

と2021年の4月から

遺跡発掘調査を始めることになりました

・・・こんなところで?

調査後半のグラウンドの状態です

と思ったのですが・・・

・・・なんと なんと

始めてみるといろいろな発掘が!

中学校の校庭の広さは約5800㎡あり

2021年の8月でその2/3が調査が終了しているそうです

校舎建築の始まる前までに

掘った土は奥に積み上げてあります

調査を終わらせなくてはいけません・・・

発掘隊の方々は一生賢明発掘調査!

発掘といっても見ていると

少しづつ土をほうきで履いていたり

優しく取り除いています

小さな石ころ、食べ終わった貝殻や

割れた陶器を発見等々・・・

気の遠くなるような大変な作業です

手作業で少しづつ削っています

そんな中、縄文時代の次の時代

弥生時代後期(3世紀ごろ)の堅穴住居跡が複数発掘されたとの事!

その住居跡は10件前後

大きな住居は10mほどの広さがあるそうです

あちらこちらに穴が開いた家っぽい場所がありました

その穴は柱の跡との事

こういった大きな住居跡は佐久地方に多く

もしかしたら茅野と佐久地方の関連性があるかもしれないそうです

ブルーシートの下に住居跡が沢山!

この住居跡にはなんと3~4メートル幅の「川」があった跡も出ているそうです

生活と川は密着していて

多数の土器片もまとまって見つかり

お祭りで使われる皿状の器に台の付いた

「高杯」がほぼ完全な形で発掘されたそうです

発掘をしている方のお話しでは

本当は発掘された現場で現地見学会の予定が

コロナの影響で中止・・・残念

石が並べてあります

道路側には台の上にいろいろな石が並んでいます

これはすべて発掘されたところで見つかった石

その中でも顔に見える面白そうな物を並べてみたそうです

「ほら!面白いでしょ!」と

お茶目なおじさまが

ニコニコ顔で説明してくれました

これは何故穴があるのでしょう?

地面を掘っていくと土が黒土や赤土など

変わり目のところに何かがあるそうです

昔の人の家がどんな生活をしていたのかを

垣間見ることができます

このあたりが食事を調理していた場所?

永明小学校

こっちが寝ていた場所かな?

どんな風に生活をしていたのか想像します

発掘された物は大切に保管され

調査が終わると上に掘った土を戻して校舎の建築が始まるそうです

永明小学校と中学校の歴史は古く

永明中学校

明治6年(1873年)に創立

現在の校舎は中学校が1969年

小学校が1973年に建てられた古い校舎

新しく小学校と中学校の一緒になった校舎になるのを子供たちは楽しみにしています

1000年以上前に集落のあった場所の上で学ぶための校舎ができるって

すごい事のように思います

埋め戻す前に見学会が開けるようになってほしいですね!