10月。中学校を訪ねるとあちらこちらから綺麗なコーラスが聞こえます。
11月始めに中学校の「音楽会」が開かれます。
クラスの曲。学年の課題曲。全校で歌う曲と沢山覚えなくては!です。
合唱形態も混成3部合唱と混成4部合唱!なのです!全部で約20曲!これを1人で指導する音楽の先生はすごいです!
この北部中学校は茅野市で唯一、学校の体育館ではなく茅野駅の横にある市民ホールを使って行われます。
せっかく作った「茅野市民館のマルチホール」です全部の中学校で使えばいいのにな!とも思います。
駅の横の会場に着きました。
中学校の標高は約1000mあります。駅までは中学校から約200メートル下がってきます。
学校周りでは終盤に差し掛かっている紅葉が、標高約800メートルの駅の横ではとても綺麗に色とりどりの表情を見せてくれています。
山あいの町ゆえにひとつの季節は自分が移動することで長く楽しめるので、得をした気分になります。
良く考えると茅野市で一番標高の低い場所でも、東京の「スカイツリー」よりも高い場所なのですね。
思い出としては学校での「音楽会」というと・・・だらだらしたり、いやいやだったりの率が高いのですが。
音楽の先生がとても良く、楽しく練習をしています。
歌う曲の意味、そしてどのようにしてその思いを歌うのか?どのようにして歌っていきたいのか?などを徹底して話し合っているようです。
途中プロの声楽家の方が全クラスを回って指導してくださったりと!フォローも良いのです。
子供達の意識も
「音楽会を成功させよう!」
「クラスで1位を取ろう!」
「それにはどうしたらいいかなぁ?」
とがんばって練習をしたり、話し合いをしたりしていたそうです。
音楽の授業以外にも5分時間を見つけて練習してきたようです。
休み時間・掃除の時間etc・・・
当日、私は仕事をサボってお休みをいただき家族で聴きに行きました!
「PTAコーラス」にも参加して財津和夫さん作詞作曲「切手のないおくりもの」と生徒会歌「緑の風」をこっそり?中学校に集合して練習をしていました。
「切手のないおくりもの」では1番だけ手話で歌う練習もしました。
実は生徒会歌「緑の風」を歌うことは生徒達には内緒にしていたのです・・・。
プログラムにもPTAコーラスの欄には「切手のないおくりもの」しか書いておきませんでした。
なので「緑の風」の伴奏が流れたときに客席からザワザワと声がして・・・音楽の先生は「やった!」と言う顔をしてにっこり!・・・お茶目な先生です。
先生のアイデアは本当に面白いです。生徒もワクワクするのがわかります。
PTAコーラスも人気があります。
先生が楽しんで教えている教科は生徒も成績が伸びるような気がします。
このごろ「変わり者」の先生が少なくなっているように感じます。
こだわって?がんばっている先生が増えてほしいな!と思ったりします。
「先生コーラス」もあり面白かったです。日ごろとは違う先生が見えました。
コンサートホールのバックには先日の文化祭「やつがね祭」のときに使われた生徒のデザインした垂れ幕が下がっています。
「大爆発」と書いてあり
その前に生徒が並んで歌います。
コンサートホールの舞台や裏側に入ることは普通の生活では出来ない体験です。
ホールのプロのスタッフの方と一緒に音響調整、照明の調整、舞台のセッティングや片付けなども一緒に行います。
始まる前のホールの中は
独特の緊張感・・・。
いつもとは違う空気が流れています。
文化祭のときにびっくりしたのですが、校歌が3部合唱で歌われるのです!
創立のときからの校歌と創立50周年を記念して10年前に作られた生徒会歌の二つがあり、子供達はこちらの歌を気に入っています。
今日は一番最初にこの新しいほうの歌「緑の風」を全生徒で三部合唱で綺麗に歌いました。
「1年生」は初めての音楽会、緊張とたどたどしさが伝わってきます。
学年での課題曲は「夢の世界を」
「2年生」はちょっと意識も変わってきて、男の子達の声も声変わりがすすみ、低い綺麗な声が聞こえるようになります。
課題曲は「あの山を思い出そう」
「3年生」は最後の「音楽会」、かなり難しい曲を綺麗に歌います。強弱がはっきりしてかっこよかったです。
課題曲は「ふるさと」
指揮者もピアノ演奏もクラスの子供達が行います。
指揮者も1年生より2年生そして3年生と上手に感じます。
PTAコーラスのピアノもお母さんの中からピアノを弾く人がいて。
先生コーラスも音楽の先生とは違う先生がピアノを弾いていました。
どの生徒も客席から見ても大きな口をあけて一生懸命歌っているのが伝わってきます。
どのクラスもすばらしく、審査員の声楽家の方も「今までで一番すばらしい音楽会だった」と話してくださいました。
最後にクラスごとの優勝クラスを発表して
校長先生がちょっとお話して終わりました。
みんなの心の中に何かが残る充実した時間でした。
「楽しかったね!」「すごかったね!」と親同士で話しながら、ホールを後にしました。
後から聞いた話なのですが、中学校で人気の合唱部のメンバーはクラスの中で弱いほうのパートに入り、いつものパートの「ソプラノ」とか「アルト」とかではないほうを歌ってくれたそうです。
まだしばらく家の中で合唱曲の口ずさみは終わらないかもしれません。
家ではインコも歌を覚えて歌うようになりました。
「森♪ 森♪ わたしたちは森♪・・・」
とても良い歌です。