小正月の行事「どんど焼き」で無病息災

Posted by on 2020年1月15日

1月14日この夜はあちらこちらで夜に火が上がります

暗い街の中赤々と燃える大きな焚き火

小正月に行われる「どんど焼き」です。

1月7日の「松の内」にしめ飾りなどお正月の物を下げます

子供達が地域の家々を回り、「ぼや集め」などと称して、お正月飾り、だるま、いらない庭木の切った枝や大きな木や竹、などを集めて回ります。

お父さん達は張り切って、地区の道祖神の近くの広場又は田んぼに大きな小屋と称したものを積み上げていきます。

地区ごとに大きさを競うところもあるようで、10メートルくらい高さのある地区もあります。

事前にもち米粉で「繭玉」を作り柳の枝先にくっつけておきます。

この地域では昔はほとんどの家でお蚕さんを飼っていました。

蚕の繭はシルクの元です。昔は大切な収入源でした。

夕方になると子供達は太鼓をたたいて歌を歌いながら町内を練り歩きます。「どんど焼き」のお知らせをして回るのです。

夜になると各家々からお年寄りから小さな子供まで広場「繭玉」のくっついた枝を持って歩いてきます。

点火をした途端!

ゴー!っと燃え始まります。

寒くて暗い夜この大きな焚き火のようなどんど焼きは明るく顔を照らしだします。

まるで空の神様に届くかのように炎と煙が高く舞い上がります。

この「どんど焼き」ではこの1年の無病息災と五穀豊穣を願います。

しばらくして、火が落ち着いてきたところで持ってきた「繭玉」を焼いて食べます。

ほんのり甘い「繭玉」はとても美味しく感じます。

この繭玉を食べることで「風邪を引かない」と言われています。

お正月に書初めをした子供はその書初めをこのどんど焼きで燃やします

「習字が高く舞い上がると字が上手くなる」

そうです。子供達に上手な字が書けるようになってほしいとの願いですね。

「煙を浴びると頭が良くなる」

「神様の火だから火事にならない」

などの言い伝えもあるそうです。

「繭玉」を食べ終わり、道祖神のところで厄年の人が厄投げをします。

お菓子や小銭、そしてみかんなど様々な物が投げられます。

子供達は必死にキャッチ!

この厄投げで手にしたものは早くつかわなくてはいけないそうです。

「厄」のおすそ分けですものね。

 

今年も一年心身ともに健康な一年になりますように!!!